ボルソナロ氏支持者が議会占拠 ブラジル 大統領選結果に異議 3000人集結

ルラ氏 首都に「連邦介入令」

8日、ブラジルの国会議事堂を占拠したボルソナロ前大統領の支持者ら=Marcelo Camargo/Argencia Brasil (ブラジル通信)

【サンパウロ綾村悟】南米ブラジルの首都ブラジリアで8日午後、大統領選の結果に異議を唱えるボルソナロ前大統領の支持者ら約3000人(地元メディア報道)が連邦議会や大統領府、最高裁に侵入して破壊行為を働いた。発生当時、ルラ大統領は視察でサンパウロに滞在していた。

議会や最高裁への侵入者は同日夜までに治安部隊によって制圧され、約300人(警察発表)が逮捕された。ブラジルメディアは「(民主主義を脅かす)テロ行為」が行われたと報道している。

ルラ大統領は8日、ブラジリアに「連邦介入令」を発動し、今月31日までの期限で治安権限を地方自治体から連邦政府に移行させた。

ルラ氏は、侵入者らの行為を「野蛮なファシストの行為だ」などと強く非難し、「前代未聞の破壊行為を厳しく罰する」と強調。ボルソナロ氏の支持者を集めた資金提供者も追及していくと言明した。侵入と破壊行為に対しては、最高で15年の懲役に処せられる可能性がある。

またルラ氏は、現在は米フロリダ州に滞在しているボルソナロ氏に対しても、「ソーシャルメディアなどを通じて支持者らを煽(あお)っている」などと批判した。

これに対してボルソナロ氏は、ツイッターを通じて「平和的なデモは民主主義の一部だが、公共施設への侵入や略奪は法を外れている」と発言、「(ルラ氏による)根拠のない批判は受け入れられない」と反発している。

各国首脳は、議会占拠などの行為に対して厳しい批判をしている。米バイデン大統領は、「民主主義への攻撃で許されない行為だ。米政府は平和的な政権移行を全面的に支援する」とのコメントを出した。欧州や中南米の各国首脳からも「ファシズムによるクーデターを許すべきでない」(ペトロ・コロンビア大統領)などとルラ政権を支持する声が相次いでいる。

一方、米民主党のコルテス下院議員は「(フロリダ州滞在の)ボルソナロ氏を国外退去にすべきだ」と主張、その発言がブラジル国内でも大きく報道され、論議の的となっている。

ボルソナロ氏の支持者の一部は、今もブラジルの国内各地で昨年10月の大統領選挙を無効だと主張して国軍基地前などでデモを続けており、ルラ氏の解任や拘束、国軍の政治介入を求める声も出ている。

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