【サンパウロ綾村悟】昨年末に82歳で亡くなった「サッカーの王様」ペレ氏の柩(ひつぎ)が3日、通夜が行われたビラ・ベウミロ競技場(ブラジル1部サントス本拠地)を出て、サントス市内の墓地に収められた。
葬列は、100歳になるペレ氏の母親が住む家を訪問、サントス市内を巡り、多くの市民が最後の別れを惜しんだ。
公式発表では、2日午前10時から24時間行われた通夜に23万人が弔問したことが発表された。エリザベス女王の葬儀の25万人に並ぶ数字で、ペレ氏がいかにファンに愛されたかが分かる。
また、地元メディアによると、葬儀には世界30カ国から1200人のメディア関係者が、サントスに集まったという。ペレ氏の柩は、40階建てのビルに相当する「世界一の高さ」で知られるネクロポールエキュメニカ墓地に埋葬された。サッカーフィールドを模した10㍍四方の墓地には人工芝が敷かれ、ペレ氏の像が置かれる予定だという。