【サンパウロ綾村悟】南米チリの左派ボリッチ大統領は21日、任期中を目処(めど)にパレスチナ自治区に大使館を設置する方針を明らかにした。ボリッチ氏は同日、首都サンティアゴでパレスチナ系住民の集いに出席し、その場で大使館設置の意向を説明していた。ウレホラ外相が22日、現地メディアに向けて大使館設置方針を確認した。
チリは、アルゼンチンなどの南米各国と共にパレスチナとイスラエル双方を国家承認しているが、大使館は設置してこなかった。現在、パレスチナには代理大使を置いている。パレスチナ外務省は22日、チリによる大使館設置の意向を「歓迎する」と発表した。