内閣改造で首相新たに指名 ペルー デモ拡大、政情不安続く 

21日、リマで、ペルーのボルアルテ大統領(左)と握手するオタロラ新首相(大統領府提供)(AFP時事)

【サンパウロ綾村悟】反逆罪などの容疑で拘束されている急進左派カスティジョ前大統領に代わって政権を率いる南米ペルーのボルアルテ大統領は21日、内閣改造を行い、首相と4人の閣僚を新たに指名した。新首相にはオタロラ国防相が就いた。

ペルーでは、カスティジョ氏が今月7日に議会によって罷免された後、憲法違反容疑で逮捕されたことを受け、同氏の支持者らによる抗議デモが全国に拡大。これまでに治安部隊との衝突などで20人以上の死者が出る事態になっている。ペルー全土に非常事態宣言が出され、深刻な政情不安が続いている状況だ。

死者が出たことを受けて教育相と文化相も辞任しており、ボルアルテ政権は厳しい立場に置かれている。こうした中、政情不安の解消に向けて、ペルー議会は20日、大統領選挙を26年4月から24年4月に繰り上げる憲法修正案を可決している。

一方、カスティジョ氏の罷免は新たな外交問題も生み出している。メキシコの左派ロペスオブラドール大統領は21日、ペルーとの外交関係を一時凍結すると発表した。米国はボルアルテ新政権の支持を表明しているが、アルゼンチンやボリビアなど南米の左派政権はカスティジョ氏罷免を非難しており、地域外交にも亀裂が入っている。

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