トップ国際中南米大統領退陣求め大規模デモ ペルー 治安部隊と衝突

大統領退陣求め大規模デモ ペルー 治安部隊と衝突

【サンパウロ綾村悟】南米ペルーの首都リマで6日、左派カスティジョ大統領の罷免を求める数万人規模の反政府デモが行われた。

デモ隊は、国会と政府宮殿近くまで行進したところで治安部隊と衝突、治安部隊は催涙弾などを用いてデモ隊を解散させようとした。

昨年7月に就任したばかりのカスティジョ氏だが、汚職疑惑などですでに2度の罷免決議を議会で受けており、いずれも可決に必要な3分の2に届かず否決されている。

現在、カスティジョ氏に対しては、六つの汚職疑惑が掛けられている。ペルー検察庁は先月11日、カスティジョ氏が石油・住宅公社などの案件で不正に政府入札を操作しただけでなく、それによって利益を得ていたとして、議会に訴状を提出していた。同国憲法では、任期中の大統領に対する起訴判断は、議会に決定権がある。

ペルーの政局は、与党内部の衝突や政権内の汚職疑惑を受けて混乱を極めており、経済もインフレや通貨安などによる打撃を受けている。今年4月に発生した反政府デモは、国内各地に広がりながら、一部で暴徒化して首都リマには外出禁止令が敷かれる事態にまで発展していた。

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