【サンパウロ綾村悟】南米エクアドルの刑務所で3日、受刑者による暴動が発生し、少なくとも受刑者15人が死亡、21人が負傷した。矯正当局が明らかにした。暴動が発生したのは、同国中部ラタクンガにある刑務所。エクアドルの刑務所は、慢性的な過密状態にあり、収容可能数約2万9千人の施設に3万4千人近くの受刑者が収容されている。
同国の刑務所では、昨年1月以来、400人以上の受刑者が暴動や受刑者間の抗争で命を落としており、昨年9月には、西部グアヤキルの刑務所で受刑者同士による抗争が発生、118人が死亡して、全国の刑務所に非常事態宣言が出る事態となった。