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コロンビア 和平交渉開始 左翼武装ゲリラの残党と

【サンパウロ綾村悟】南米コロンビアのペトロ大統領は18日、左翼武装ゲリラ・コロンビア革命軍(FARC)の残党と和平交渉を開始したと発表した。ペトロ氏が自身のツイッター(SNS)を通じて公開した。

ペトロ氏は、ツイッターに和平交渉中と思われる2枚の写真と共に「交渉が始まった」と投稿した。

 同氏は8月、コロンビア初の左派系大統領として就任、公約として、左翼ゲリラとの和平交渉再開を約束していた。同氏は、左翼ゲリラ「M―19(4月19日運動)」出身でもある。

FARCは、コロンビア最大の左翼武装ゲリラとして半世紀にわたり、政府軍と内戦を繰り広げてきたが、2018年にコロンビア政府と和平合意を締結、国連監視の下で武装解除に応じた。一方、現在も数千人規模で残党組織がテロ活動や違法麻薬取引などを続けている。

ペトロ氏は、ドゥケ前政権下で和平抗争が凍結されていた、民族解放軍(ELN)との和平交渉再開にも乗り出しており、ノルウェー政府とキューバ政府、国連とコロンビアのキリスト教会を仲介役として、民族解放軍の代表と8月12日に交渉再開に合意していた。 ペトロ氏は、治安対策として、左翼ゲリラとの和平交渉と同時に、麻薬カルテルの資金源を絶つ目的で、コカインの合法化も検討しているとされている。また、麻薬組織の構成員には、投降すれば米国には引き渡さないとも呼び掛けている。

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