【サンパウロ綾村悟】10月に大統領選挙を控えているブラジルで、最新の世論調査が8日に公表され、現職保守ボルソナロ大統領と左派ルラ元大統領との支持率差が1桁台にまで大きく縮小していることが分かった。
世論調査は、ブラジルの調査会社FSBが、5日~7日にかけて全国の有権者を対象に行ったもの。10月の一次選挙を対象とした調査結果では、首位を走るルラ氏の41%に対して、ボルソナロ氏は34%だった。先月の調査では、ルラ氏の44%に対してボルソナロ氏は31%、その差は1カ月で6ポイントも縮小した。3位以下の支持率は1桁台にとどまっている。
一方、上位2人による決選投票が行われた場合の支持率調査では、ルラ氏の51%に対して、ボルソナロ氏は39%、現在投票が行われれば、ルラ氏の当選は明らかだ。ただし、こちらも先月の調査から、6ポイント縮小しており、ボルソナロ氏の追い上げが鮮明になっている。