トップ国際中南米保守ボルソナロ大統領が出馬宣言―ブラジル  左派候補が優勢

保守ボルソナロ大統領が出馬宣言―ブラジル  左派候補が優勢

【サンパウロ綾村悟】ブラジルのボルソナロ大統領(67)が24日、10月の大統領選出馬を正式に表明した。リオデジャネイロで同日開かれた右派与党・自由党(PL)の党大会で候補指名が発表された。

ボルソナロ氏は、1万人近くが集まった会場で、信仰や家族など伝統的価値観の重要性を強調、同氏の支持基盤でもある保守福音派や保守層に支持を訴え掛けた。また、「軍は私たちの側に付いている」との発言も飛び出した。

南米は、新型コロナ禍で貧富の差が拡大する中、チリ、ペルー、コロンビアで左派政権が次々に誕生する「左傾化の波」のただ中にあり、南米諸国の中で数少ない保守政権を擁するブラジルの大統領選に内外から注目が集まっている。

大統領選は、ボルソナロ氏と、左派・労働党のルラ元大統領(76)の一騎打ちの様相を呈しているが、ルラ氏が支持率で20ポイント近い差をつけて優位に立っている。

ボルソナロ氏に関しては、過激な発言やコロナ対策への遅れなどから、批判的な世論が少なくない。また、コロナ禍やウクライナ戦争により生じたインフレや貧困の拡大も同氏の支持率が低迷する一因。

こうした中、同氏は、貧困層向けの給付金や、ガソリン税の引き下げなどを通じて支持の拡大を狙っている。

ブラジル大統領の任期は4年で2期まで、就任は来年1月。

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