アルゼンチン 大規模な森林火災

国立公園へ影響も

アルゼンチン北東部のコリエンテス州で1月中旬に始まった森林火災は延焼を続けており、当局によると21日までに8000平方㌔(東京都の3・65倍)を焼き尽くした。同国は歴史的な旱魃(かんばつ)に見舞われており、火災はさらに広がる可能性があるという。

コリエンテス州には、同国最大の湿地帯でエコツーリズムで人気のある「イベラ国立公園」があり、数百種類の鳥類やカピバラ、アルマジロなどの生息地として知られる。

森林火災は国立公園にも広がろうとしており、現地メディアは、火災から逃げようとした動物が火の中を走り回る衝撃的な映像を公開している。

また、同州はアルゼンチン有数の農産物や肉牛の生産地であり、火災により多くの農園が被害を受けた。現地農業団体は、これまでの損害が2億3400万㌦(約270億円)に上ると推定している。コリエンテス州知事は、被害を受けた地域を「生態と環境に対する災害区域」に指定した。

一方、気象学者は、同様の森林火災は世界各地で広がっており、気候変動によって夜間の気温が下がらず、雨が降らないことが森林火災の被害が拡大する原因になっているという。専門家は、今後28年で世界の森林火災は3割近く上昇すると警告、森林保護に向けた対策が急務だとしている。
(サンパウロ・綾村悟)

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