トップ国際アジア・オセアニア紫ヤマイモ、世界へ フィリピンから

紫ヤマイモ、世界へ フィリピンから

 フィリピンで愛される鮮やかな紫色のヤマイモ「ウベ」が、今、世界市場で存在感を強めている。フィリピンの貿易産業省(DTI)は、ウベを輸出部門の「期待の新星」と位置づけ、輸出拡大に本腰を入れている。

 DTIの報告によると、昨年のウベ関連製品の輸出額は306万㌦(約4.7億円)に達した。これは長年同国の輸出を支えてきたココナツやバナナに続く、新たな戦略的農産物として期待を集める数字だ。

 特に米国では、その鮮やかな紫色が「SNS映え」するとして注目され、ニッチな食材から主流の食文化へと浸透しつつある。伝統的なスイーツに加え、スターバックスが「アイス・ウベ・ココナツ・マキアート」を季節限定メニューとして投入したことは、ウベ人気の広がりを象徴する出来事だ。

 こうした世界的な需要の高まりを受け、ウベの主要産地であるビコール地方の議員や業界関係者は、日本の「抹茶」をモデルにしたブランド化戦略を推進している。現在、下院では「フィリピン・ウベ産業評議会」の創設を目指す法案が提出され、知的財産権保護や、厳格な品質基準の整備も検討されている。

 日本の抹茶が、独自の伝統と品質管理によって世界的なプレミアムブランドとしての地位を築いたように、フィリピンもウベを「国際的なプレミアム食材」へと押し上げることを目指している。(F)

【こちらも】山頂にスターバックス ベトナムから

spot_img

人気記事

新着記事

TOP記事(全期間)

Google Translate »