「他人事と思わないで」 南モンゴル問題で高市氏 奈良で講演

奈良で講演

南モンゴル(中国・内モンゴル自治区)の人々が受けている人権弾圧問題を啓蒙(けいもう)する講演会が9日、奈良県橿原市で行われ、南モンゴルを支援する議員連盟の高市早苗会長が講演した。

講演会には、市町村議員など約80人を含む約200人が参加。高市氏は冒頭で、日本在住の南モンゴル出身者らが故郷の家族を通じて中国当局から脅迫を受けているとの証言を挙げ、「日本国内にいる南モンゴル出身の人々の安全を守るのは日本の国内法に基づいて日本国政府がすべき責任だ」と強調。南モンゴルで危険を感じている人々については「中国の国内法がありなかなか介入できない」としつつも、「国際社会全体で人権問題に対する批判の声を上げていく。私たちも消費者も企業も含めて行動していく」と力を込めた。

「習近平指導部は教育や宗教の中国化を進めていく可能性が高い」とした上で、参加者らに向け「他人事(ひとごと)と思わないで、共に生きる人間としてお互いに人権が尊重され、日本国でしっかりと安全に皆が生活できる環境づくりのため、一人でも多くの人にこの問題を伝えてほしい」と呼び掛けた。

主催団体である人権団体「南モンゴルクリルタイ」のオルホノド・ダイチン幹事長はあいさつで、「南モンゴル問題のための議員連盟があるのは世界で日本だけ。南モンゴル人は感謝している」と述べ、「今や中国は国境を越えて、日本に暮らしている南モンゴル人までをも弾圧している」と訴えた。

会場ではその他、ゴブルド・アルチャ同副幹事長と三浦小太郎アジア自由民主連帯協議会事務局長が、中国当局による南モンゴルの環境破壊や文化大革命以降続く弾圧の歴史などを紹介。南モンゴルでのモンゴル語教育廃止への抗議を日本政府に訴えた署名に、参加者らが長蛇の列を成した。

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