米ヒューストンスタジアムで行われたサッカーW杯決勝トーナメント1回戦、日本対ブラジル戦は、1-2で惜敗した。前半29分にMF佐野海舟(マインツ)が先制点を挙げるも、後半10分に同点にされ、後半アディショナルタイム50分にFWマルチネリ(アーセナル)に決勝点を奪われた。

大会前に三苫薫(ブライトン)、南野拓実(モナコ)、遠藤航(リヴァプール)、さらに、予選リーグで久保建英(Rソシエダ)、板倉滉(アヤックス)と、主力が軒並み怪我で出場できない中でのブラジル戦だった。
ある意味、“飛車角抜き”で大会に挑み、途中“金”まで欠いた中、チーム力で乗り切ってきた。
試合は、遠藤と変わらぬ1対1のデュエル力を持つ佐野が先制点を奪うなど躍動したが、ブラジルの底力に屈した形だ。後半は、GK鈴木彩艶(パルマ)がゴール決定機を防ぐなど活躍したものの、終始ブラジルに押され、日本の攻撃への比重が失われていった。
ブラジル戦での決勝点は、2018年のロシア大会決勝トーナメント初戦のベルギー戦を想起させた。90分で勝負したところをクリアできずにカウンター(逆襲)からの失点だった。失点の仕方は違うが、今回は延長を見据えた中でのミスからだった。
今回の日本は、サッカー大国ブラジルを苦しめたことは間違いない。20年前のドイツ大会では、1点先制後に4失点と、まざまざとブラジルとの力量の差を見せつけられた。
20年後、そのリベンジ戦となったが、勝つところまでにはいかなかった。それでも、わずか1点差だった。
間違いなく日本は、大会ごとに成長してきている。2050年までに日本はW杯で優勝する、という目標を掲げている。
ブラジルに勝てるほど、W杯は甘くない。親善試合に勝てたから勝てるかもではない。大国の執念、大国ゆえのプライドが決勝点につながったと言えるだろう。
日本にとって4年後に向けた「宿題」がまた突きつけられた。優勝とベスト8への夢は次の世代に受け継がれることになる。






