
【ワシントン川瀬裕也】米国とイランは11日、パキスタンの首都イスラマバードで高官協議を行ったが、最終的な合意には至らなかった。米代表団を率いたバンス副大統領は、約21時間に及んだ協議の終了後、イラン側が米国の提示条件を受け入れなかったとして帰路に就いた。
バンス氏は12日の記者会見で、「米国は誠実に交渉し、譲歩の姿勢も示した」と強調。協議の詳細は明らかにしないとした上で、イランが核開発をしないとの確約を拒んだことなどから、「合意に至らなかった」と協議不調の原因はイランにあるとの見方を示した。
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イランメディアなどによると、イラン側は米国の要求を「過大」と反発し、戦争被害への補償や制裁の解除などを求めたという。協議は不調に終わったが、事務レベルでの接触は今後も続く可能性が高いとされ、完全な決裂とまでは言えない状態だ。
イラン政府は同日、X(旧ツイッター)への投稿で「相違点は残っているが、協議は継続する」と主張した。ただ、次回協議の時期は明らかにされていない。
米軍は11日、協議に合わせ、イラン精鋭軍事組織「革命防衛隊」がホルムズ海峡に敷設した機雷の除去に向けた準備を始めたと発表したが、協議では同海峡の扱いなどについて両国の合意事項はなかったとされ、同海峡を巡る対立はなお不透明な状態が続くとみられる。





