韓国の特別検察官は23日、世界平和統一家庭連合(家庭連合、旧統一教会)の韓鶴子総裁を請託禁止法違反などの容疑で逮捕した。
韓国メディアによると、特別検察官は韓総裁が元幹部と共謀して便宜供与を受けるため、尹錫悦前大統領夫人の金建希被告にネックレスなどを贈ったなどとして18日に逮捕状を請求。ソウル中央地裁は22日、韓総裁出席のもとで逮捕の可否を判断する審査を実施し、「証拠隠滅の恐れがある」として逮捕状を発布した。
韓総裁は17日に特別検察官の事務所で事情聴取を受けた際、容疑の多くを否認。22日の審査でも「政治に関心はない」と強調し、関与を否定していた。
特別検察官は20日以内に起訴するかどうかを判断する。
家庭連合の日本法人は「韓鶴子総裁は、9月17日に特別検察に自ら出頭するなど、捜査に真摯に協力しておられます。韓総裁の弁護団は、韓総裁が83歳の高齢であること、心臓関連の施術を受けて療養が必要であること、さらに逃亡や証拠隠滅の恐れが全くないことを訴えてきました。しかしながら、その主張が認められず、このような事態となったことは誠に遺憾です」とのコメントを発表した。
(外報部)





