
各国の現・元国会議長らから成る国際組織「国際国会議長会議」(ISC)のエク・ナス・ダカール事務総長らは21日、バチカン市のサンピエトロ大聖堂を訪れ、ローマ教皇レオ14世を表敬訪問した。ダカール氏はローマ教皇との対話で、各国の議長外交を通じた平和の促進と宗教間協力の重要性を強調した。
ローマ教皇との対話にはイタリアのメローニ首相のほか、世界各国の議会関係者で組織する国際機関「列国議会同盟」(IPU)のタリア・アクソン議長らも同席した。ローマ教皇はこの会合で、思いやりや愛、平和など人類を一つにまとめる共通の価値観を追求するよう政治家たちに求めた。
ローマ教皇はまた、人工知能(AI)について「人間のアイデンティティーと尊厳、基本的な自由を損なわない範囲で、有用に活用されなければならない」と語った。
今年4月に韓国ソウルで発足したISCは、約40カ国の現・元国会議長が参加する国際組織。「超国家・超宗教・超人種・多国間主義の精神」を基に、平和や気候変動への対応、持続可能な発展を目指している。
IPUは1889年に創設された国際機関で、現在約180の国・地域が加盟。今月19~21日にイタリアのローマで宗教対話に関する会議を行い、これにISCも参加していた。
ローマ教皇との対話について、ISC関係者は「韓国で発足したISCが、国際社会における議会外交の重要な役割を担っていることを示した」と強調した。(外報部)





