【上昇気流】(2022年4月8日)

2日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)のロシア軍から奪還した地域で、集合住宅脇に並ぶ住民の墓(EPA時事)

ウクライナに侵攻したロシア軍の戦争犯罪が次々と明らかになっているが、その証拠隠滅のため、虐殺した住民の遺体を移動式焼却炉で焼却していた疑惑が深まっている。何という冷酷さ、残虐さだろう。

侵攻開始からしばらくして英メディアが、ロシア軍が移動式焼却炉を投入しているらしいことを伝え、戦死者を隠蔽(いんぺい)するためではないかとの見方を示していた。多数の戦死者を出したことが明らかになれば、ロシアの反戦世論は大きな高まりを見せる。それをプーチン大統領は恐れていると。

ロシア軍撤退後に残された戦車や装甲車の残骸を見ただけでも、相当の戦死者を出していることが想像できる。しかしロシアは、戦死者の数が明らかにならないよう厳しくメディアを統制している。

実際、ロシア兵の遺体が無慈悲に焼却された可能性がある。それと同時に、虐殺されたウクライナの民間人の遺体焼却にも使われた可能性が高そうだ。

ロシア軍が当初から、そんな目的を持って持ち込んでいたとすれば、虐殺とその証拠隠滅を計画していたということになる。身の毛もよだつ、おぞましい話である。

プーチン氏は、ウクライナのゼレンスキー政権を「ネオナチ」と呼び、ウクライナの「非ナチ化」を停戦条件に挙げている。だが、それは自分たちに跳ね返ってきている。ロシア軍の行動を見れば、プーチン政権ほどユダヤ人虐殺とその隠蔽を図ったナチス・ドイツに近い政権はない。

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