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子宮頸癌ワクチン被害者連絡会設立 副反応に無理解な医療に憤り


「ハンマーで叩かれる痛み」と母親

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記者会見する「全国子宮頸癌ワクチン被害者連絡会」会長の松藤美香さん(右から3人目)と池田利恵事務局長(同2人目)、佐藤荘太郎医師(中央)、地方議員の各氏=東京・千代田区の星陵会館

 都内で子宮頸がんワクチンの重篤な副反応が起きていたことが判明するなか、「全国子宮頸癌ワクチン被害者連絡会」(事務局長・池田利恵日野市議)が25日、都内で設立され、娘が被害を受けた父母5人が記者会見に臨み、副反応に無理解な行政や医療の現状にやり場のない怒りを訴えた。

 会見ではまず、杉並区で娘に重篤な症例が出たことが報じられ、この日実名を公表して同連絡会の会長となった松藤美香さん(46)が、重篤な症例が出ているのに、まったく行政の支援体制ができていないと指摘した。

 続いて、各地から集まった他の被害者の娘の母親ら4人が合流。接種後、1、2週間後に頭痛、歩行不能、全身けいれんなどの異常を来し、ワクチン接種をした医師や、大学病院にかかってもワクチンとの関係を否定され、精神的疾患が原因ではないか、との診断を受けたという報告が相次いだ。

 都下から来た母親は、「痛くなると、ひざをハンマーで叩かれるような痛み」と述べ、厚生労働省や、同ワクチン「サーバリックス」の製薬会社に電話したが手がかりとなる情報がなく、最後に娘が同じような症状を示す松藤氏のブログに出会ったと語った。

 「接種前に性関係によるウイルスが原因のがんであることを話し合ったか」との本紙記者の質問には、「皆が受ける問題ないワクチンとの受け止め方だった」との見方を、池田事務局長が代わって答えた。

 会見は心理面を配慮し、被害者の顔が分からないよう椅子に後ろ向きに座って行われた。

 同連絡会は被害者の母親や市議、区議ら30人や医師が名を連ね、今後、厚生労働省に対して、副反応の報告例の原因究明を徹底的に行うと共に、同ワクチンの長期的調査がないまま導入された経緯について情報公開するよう求めていく。