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副反応の原因「成分に」、子宮頸がんワクチンで内外の専門家


厚労省部会は「根拠乏しい」

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記者会見を開いた、左端から堺春美・元東海大教授、シン・ハン・リー米エール大元准教授、パリ大のフランソワ・オーシエ教授=26日、東京・千代田区の厚生労働省

 厚生労働省の専門部会は26日、接種後、体の痛みなど重篤な副反応を訴える人が相次ぎ、接種勧奨が一時中止されている子宮頸(けい)がんワクチンについての審議会を開いた。

 厚労省は審議会の前に、子宮頸がんワクチンの危険性を訴える国内外の有識者との意見交換会を開いた。パリ大のフランソワ・オーシエ教授(神経筋肉病理学)は「ワクチンに含まれるアルミニウム・アジュバントが脳や体に炎症を引き起こしている」と指摘。

 また、副反応が「心身の反応」との意見に対して、シン・ハン・リー米エール大元准教授(病理学)は「では心身の反応が脳症を起こすと思う方は、手を挙げて」と迫ったが、専門部会が「ノーコメント」と返す一幕も。

 専門部会は、脳や体の炎症がワクチンによって引き起こされたとする意見は「科学的根拠に乏しい」と否定し、接種時の痛みが引き金となった「心身の反応」により、さまざまな症状が起きているとの見解を維持。積極的接種勧奨を再開するかどうか注目されていたが、再開の是非についての判断は行わなかった。

 審議会終了後にリー元准教授らと共に記者会見を行った堺春美・元東海大医学部教授は「頭から私たちの意見について肯定しようとしていなかった。頭に入って理解していただけたという雰囲気を感じていない」と批判し、接種した全ての子供への全数調査が必要だと訴えた。