第4回鮮鶴平和賞 セネガル大統領と牧師に


前国連事務総長 潘基文氏に創設者特別賞

マッキー・サル大統領

 世界平和や紛争解決、環境保全などに貢献した個人や団体を表彰する「鮮鶴平和賞」委員会は5日、名古屋市内のホテルで記者会見し、第4回の同賞をセネガルのマッキー・サル大統領と、ルーテル世界連盟前議長のムニブ・ユナン牧師に授与すると発表した。今回の授賞式は来年の2月に予定されており、創設者である故文鮮明師が2020年で生誕100周年を迎えることを記念して「創設者特別賞」が追加され、前国連事務総長の潘基文氏が選ばれた。

潘基文前国連事務総長

 潘氏は、2006年に韓国人として初の国連事務総長に任命され2期務めた。15年の国連サミットでは貧困撲滅や気候変動対策など17の目標を掲げる「持続可能な開発目標」(SDGs)を提示し、採択された。また、地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」の締結にも中心的な役割を果たした。

 セネガルのマッキー・サル大統領は、12年4月に大統領に就任。自らの任期を7年から5年に短縮するなど法改革を行い、長期独裁が蔓延(まんえん)するアフリカで透明性の高い政治を実行。アフリカ交通インフラを拡充し、短期間に経済成長と民主主義の成熟に貢献した。

ムニブ・ユナン牧師

 エルサレムでパレスチナ難民として生まれたムニブ・ユナン牧師は、1976年にルター派の聖職者となり、2010年から17年までルーテル世界連盟議長を務めた。根深い対立があったルター派とカトリックは、16年に宗教改革500周年を記念し、ユナン師とフランシスコ法王が共通の道を約束する宣言文に署名し、宗教和合のメッセージを世界中に発信した。

 選考委員長の洪一植・元高麗大学総長は3人の受賞者について「互いを協力の対象とし、世界平和共同体を築くため尽くしてきた偉人である」と称賛した。

 鮮鶴平和賞は世界的な宗教指導者、故文鮮明師と韓鶴子夫人の平和ビジョンに基づき、2014年に韓国で設立された。同委員会は毎回、候補者選定の基準としてテーマを決めており、今回は「共生・共栄・共義」となった。

 授賞式は来年2月5日に韓国ソウルで開かれ、受賞者にはそれぞれ賞金50万ドルが授与される。