ICSG初会合ソウルで開く


2日、韓国・ソウルで開かれた「科学と神に関する国際会議(ICSG)」の第1回会合(亀井玲那撮影)

「宗教と科学の和合のスタートに」

 【ソウル世界サミット取材班】科学と宗教の統一を目指す会議「科学と神に関する国際会議」(ICSG)が2日、新設され、ソウル市内のホテルで第1回会合が行われた。ノーベル賞受賞者をはじめ、世界各国から集まった科学者ら約40人が科学の新しい在り方について討議した。
 この日開かれた会合では、米アリゾナ大学の神経科学者であるマリオ・ボーリガード氏が、「これまでの科学・物理学では説明できないことが多くなっており、限界にきている」と述べ、著名な科学者が集まって脱物質主義の研究を進めていることを報告。その上で、「過去の考えに固執する科学者ではいけない。今回の会議が新時代の偉大な科学的パラダイム変化になることを願っている」と訴えた。

 さらに、フランスの政治学者ジャン・アンドレ・ガレイランド氏は「この会議の意義は科学と宗教の壁をなくすことにある。これまでに科学を通して多くの知識が蓄積されてきたが、それだけでは不完全だ。宗教と調和してこそ光を得られる」と強調した。

 ICSGでは、既存の科学理論で説明できない現象に対して行う研究の総称を「神科学」とする概念が示された。また、エイズウイルス(HIV)の発見で2008年にノーベル医学生理学賞を受賞した世界エイズ研究予防財団のリュック・モンタニエ理事長が会議の共同議長を務めることになった。

 ICSG組織委員会の朱東文会長は「今回の会議は、新しい科学を奨励するのではなく、これまでの科学では説明できない事象を直視し、議論していこうとするものだ」とし、科学と宗教が統合される機会になることへの期待感を示した。ICSGは3日まで開かれる。