韓鶴子UPF総裁 各界指導者に訴え「世界平和実現の主役に」


「世界サミット総会」で講演する韓鶴子総裁 =4日午前、韓国高陽市のKINTEX

潘基文前国連事務総長ら 人類共通課題で提言

 韓国・京畿道の国際展示場「KINTEX」で開催中の世界サミット2020は4日午前、総会を開催し、 世界的な宗教指導者の故文鮮明師の夫人で天宙平和連合(UPF)の韓鶴子総裁が主催者を代表して講演した。世界171カ国の前・現職首脳約120人を含め、各界の指導者約7千人が参加した。

 「戦争・葛藤により数多くの宗教、人種、文化、思想の壁で言い表すことのできない壁を作ってしまった。人間中心の欲望や利己主義の影響で、人類だけでなく美しい地球が病んでいる。これ以上、傍観することはできない」

 中国・武漢で発症し世界で猛威を振るう新型コロナウイルスに言及した韓総裁は、「人間を中心とする欲望だけでは神が祝福しない」と強調。国連が創設されて70年間、世界が壁を越えられなかった現実を憂えた上で、「世界サミットの参加者が世界平和を実現する主役となることを願う」と訴えた。

 総会では、国家間対立や環境問題など、人類が直面している挑戦に対して建設的な提案が出た。

 潘基文国連前事務総長は「国粋主義、テロリズム、宗教および人種間対立故に、恒久的平和を実現することが難しい状況にある」と指摘。各国の利益追求は自然破壊や気候変動をもたらし、地球温暖化は世界を終わらせるという予言もあると危機感を募らせた。

 潘氏は、「世界平和と人類和解のため」に生涯をささげた韓総裁に謝意を述べた上で、韓半島の平和的統一を目指し、「本質的な共生共栄和解に向けて共に努力しよう」と呼び掛けた。

 カンボジアのフン・セン首相は、①多国間がお互いに協力しながら対話を推進し、信頼を確保し、地域的課題を国際法など平和的手段を用いて解決すること②宗教間の互いの理解、寛容性を高め、国内問題の非干渉の原則を維持すること③人間中心のアプローチで平等な教育、福祉の向上、経済格差の解消を実現すること――を提案した。

 このほか、グアテマラのジミー・モラレス大統領、韓国の李柱栄国会副議長、ニュート・ギングリッチ米元下院議長、ジョゼ・マヌエル・バローゾ元欧州委員会委員長らが登壇。共生共栄共義の社会実現に向けて、行動することの大切さを認識することで一致した。

(高陽(韓国京畿道)世界サミット取材班)