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妻の連休前ストレス


 大手旅行会社が今年のGWの過ごし方について事前調査をしてみると、帰省を含めて旅行に「行く」(「たぶん行く」を含む)は4人に1人。意外に家で静かに過ごしたいという人が多い。むろん高齢者などはGWに遠出はしない。

 一方、女性は連休前からストレスを感じている。普段とは違う長い休みをトラブルなく過ごすために、事前に算段しなければならないことが多いからだ。

 共働きの子育て家庭では妻は夫のスケジュールと調整しながら、子供の預け先の確保をしなければならない。場合によっては双方の実家の親に協力を要請しないといけない。10日間の日常のやり繰りを想像するだけで、頭が痛くなるというのが正直なところだろう。

 近頃、男性も育児・家事に協力的になってきたとはいえ、ゴミ出し、皿洗い程度はやるが、料理・洗濯・掃除まで上手(うま)くできる人は少ない。休みは普段の家事が2倍、3倍に増えるわけで、休みが長ければ長いほど妻側にストレスがたまるというわけである。

 日本人は長い休みを取る習慣があまりない。しかも長時間労働と遠距離通勤が常態化する日本は、夫が家事、育児をする機会に恵まれない。夫と妻の家事・育児力の差が大きいために、妻側に生活の負荷がかかり過ぎている。これでは子供を2人、3人産もうという気持ちになれないというのが共働き女性の本音であり、出生促進につながらない一つの要因と言えよう。

 妻が思う老後不安の一つに、夫の家事力への心配がある。家事は365日、家庭がある限り、誰かがやらなければならない。連休中、妻は仕事で夫が休みという家庭もあったり、いつもと違う日常が展開する。普段できない読書や趣味もいいが、妻の負荷を軽減する意味でも、普段できない料理や家事に挑戦してみるのもいいのでは。

(光)