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発達障害者への災害時対応は? 空間確保し穏やかな声かけを


◆ きょういく Q&A ◆

発達障害者への災害時対応は? 空間確保し穏やかな声かけを

  発達障害とは?

  主に先天性の脳機能障害があるとされ、幼児期から青年期にかけて表れる発達の遅れです。

 症状の特徴によって、主に①広汎性発達障害②学習障害③注意欠陥多動性障害に分類されます。①には自閉症、アスペルガー症候群、トゥレット症候群が含まれます。

  どのような対応をしたらいいですか。

  発達障害の人は普段と違ったり、見通しのたたない状況が苦手で、不安になって奇妙な行動や、働き掛けに強い抵抗を示すことがあります。緊張状態の時、急に話しかけられるとパニックになる場合もあります。

 叱らないで、行動してほしいことの具体的な指示、時間を過ごせるものの提供、スケジュールや場所の変更などを具体的に伝えるように心がけましょう。文字や絵、実物を使って目に見える形での説明、簡潔で穏やかな声での話しかけがいいですね。

  熊本地震では、発達障害の人やその家族がトラブルを心配して避難所に入るのを避けるケースが出ています。

  避難所では、発達障害をよく理解していない人たちとの共同生活となります。このため、本人や家族には、さまざまな困難が生じますから、周囲の配慮や支援が欠かせません。

 食事の配給を待てないで騒いでしまう子供がいた場合、家族の代わりに子供の相手をしたり、発達障害の特性を周囲の人たちに説明することで、家族の負担を軽減することができます。部屋の角や別室、テントの使用など、個別の空間を確保することが大事です。