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梅毒患者報告数の推移


梅毒患者数が急増、過去最多の昨年を上回る勢い

梅毒患者報告数の推移

 梅毒の患者数が増加し、問題になっている。国立感染症研究所の感染症発生動向調査によると、2013年に報告された患者数は1226人で、現在の集計方法になった1999年以降で最多。今年に入っても7月27日現在で888人が報告され、昨年を上回る勢いで増えている。

 患者は20~30代の男性が多く、半数は同性間の性的接触が原因と見られている。また15~19歳の患者数も昨年42人に上り、少数とは言え、やはり増加している。しかも、梅毒患者の増加は日本だけでなく、欧米、アジア、アフリカ諸国など世界的な傾向でもある。

 梅毒は主に性行為で感染する性感染症。妊娠した女性から胎児が感染することもある。ペニシリンの普及で治療は容易になったが、放置すると臓器障害など引き起こし、神経が侵されてまれに死に至ることもある。

 また、梅毒の感染でHIV(エイズウイルス)感染の危険性も高まる。梅毒で粘膜が傷つき、HIVに感染しやすくなるためだ。アメリカでは梅毒患者の6割がHIVにも感染しているという。

 今回の梅毒患者増加の原因は明らかになっているわけではないが、現代人の性行動など考え直していくべきだろう。