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コロナに翻弄された夏、子供の心のサインに注意


 先週、菅総理が経済団体にテレワークで出勤者7割減を要請した。緊急事態とはいえ、夏休み中のテレワーク要請により最も影響を被るのは家族であろう。

 わが家は1年半のテレワーク生活の末、先月初め、近居引っ越しをした。これで自分の仕事場を確保できたと思ったら、わずか1カ月で部屋を明け渡す羽目になった。というのは、コロナパンデミックで帰国できずにいた息子が一時帰国することになったからだ。

 事前情報では、入国時に誓約書にサイン、出国前のPCR陰性証明書の提示、その後に検疫所に移動し、PCR検査となるため、最低4時間はかかると聞いていた。幸い、ロビーに到着後1時間ほどで出てきた。

 日本は厳しい水際対策により、ワクチン接種が完了していても2週間の自宅隔離を強いられる。入国時に携帯の位置情報アプリに登録した滞在地に公共交通を使わずに移動し、二つのアプリ監視システムで2週間監視される。これは濃厚接触者の自宅隔離とほぼ同じ状態だ。

 結局、隔離期間にテレワークをする息子に代わって、筆者が郵便物を出したり、買い出しをしたり、想定外の日常が続いている。

 全国高校野球選手権では出場校が試合直前に出場を辞退するなど、感染拡大に歯止めがかからないまま、長い夏休みが終わろうとしている。

 子供の感染が広がる横浜市は、子供の感染対策として8月末まで小中学校の夏休みの延期を急遽(きゅうきょ)決定した。子供を持つ共働きの親は仕事の調整やら、日常生活のさまざまな調整が待っている。コロナ禍による環境変化に翻弄(ほんろう)され、居場所を失う子供たちや受験生のこともとても気に掛かる。

 親や周りの大人は子供の心のサインを見逃さないよう、いつも以上に心を配っていただきたい。夏休み明け、子供たちが全員笑顔で2学期を迎えることができるように――。

(光)