トップ文化旅・レジャー山上は避暑地として人気ー六甲高山植物園 (兵庫県神戸市)

山上は避暑地として人気ー六甲高山植物園 (兵庫県神戸市)

ガイドツアー、食虫植物の展示も

標高931メートルの六甲山上は神戸市街地に比べ気温が5~6度も低く、絶好の避暑地として親しまれている。中でも六甲高山植物園は高山植物を自然に近い状態で観賞できるのでお勧め。キレンゲショウマやカノコユリ、キセルアザミなどが見ごろとなっている。スタッフと一緒に園内を歩いて回るガイドツアー、食虫植物の生体展示も好評だ。(文と写真・辻川吉夫)
六甲ケーブル下駅と六甲山上駅を10分で結ぶ六甲ケーブル
六甲ケーブル下駅と六甲山上駅を10分で結ぶ六甲ケーブル

神戸市街地の西から北にかけて位置する六甲山は、明治時代に居留外国人によって開発が進められた。別荘やゴルフ場などが造られ、レクリエーションの場として親しまれるように。市街地から気軽に行ける避暑地となっており、外国人観光客も大勢訪れている。

六甲ケーブル下駅と六甲山上駅を約10分で結ぶ六甲ケーブルは乗り心地満点。数カ所のトンネルに入るたび、天井につるされた約30個のランタンがきれいに灯(とも)る演出も涼しさを与えてくれる。

兵庫県神戸市 六甲高山植物園の地図
兵庫県神戸市 六甲高山植物園の地図

山上駅から高山植物園へは六甲山上バスを利用すると楽。「東入口」と「西入口」があり、バス停に近い方が東、西は主に車での来場者が利用する。植物園の入り口横にある山小屋風カフェで昼食を取ってから園内へと足を進める。ケーブルを降りた時から感じていたのだが、やはり市街地と違って断然涼しい。天然のクーラーが利いているようで、連日の猛暑でダメージを受けた身体が息を吹き返したように足取りも軽くなる。

スタッフによる園内ガイドツアー
スタッフによる園内ガイドツアー

一通り園内を回って、お目当ての一つキレンゲショウマ(アジサイ科)の大群落を探したが見当たらない。どうやら8月が開花期とされていたが、今年は遅くてこれから見ごろになるという。所々でカノコユリ(ユリ科)が咲いている。ユリ特有の姿と香り、オシベの揺れる様子など、その存在だけでも癒やされる思いがした。

午前と午後に1回ずつ、スタッフによる園内ガイドがあるというので午後の部に参加した。参加者は10人ほどで、ご年配の方々が中心。西入口からスタートして園内のほんの一部だが歩いて回った。女性スタッフが植物の命名された経緯、特徴などを解説してくれる。ヤマトリカブト(キンポウゲ科)は花がきれいだが毒性が強い、ハマナス(バラ科)の成熟した赤い実はジャムに利用できる、和歌でよく詠まれるワレモコウ(バラ科)は臭い消しに使われるとか。約50分の楽しいツアーであった。

高山植物を自然に近い状態で観賞できるロックガーデン
高山植物を自然に近い状態で観賞できるロックガーデン

高山の岩場を模したロックガーデンは、高山植物を自然に近い状態で観賞できるのでお勧めだ。周囲と異なり、岩石と砂れきを主体にした風景が新鮮に映る。有名な「ヒマラヤの青いケシ」は、暑さに弱いためか花が見られず残念だったが、映画『サウンド・オブ・ミュージック』で歌われたエーデルワイス(キク科)の白い花が見られたのは幸運だった。

ちなみに岩場などでニホントカゲが日なたぼっこしているのを見かけるが、そっとしておこう。

池に浮かぶ不思議な白い球体(神戸六甲ミーツ・アート2025開催中)
池に浮かぶ不思議な白い球体(神戸六甲ミーツ・アート2025開催中)

六甲山の豊かな自然に囲まれた六甲高山植物園では、植物はもちろん、植物に近づいてくる虫たちにも出合える。モウセンゴケやハエトリソウ、サラセニアといった食虫植物の生体展示がハウスの内外で行われている。ただし、直接手で触れないように。ちょっとした刺激で枯れてしまったり、毒を持つものもあるため気を付けてほしい。

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