トップ文化旅・レジャー新緑の「雄国せせらぎ探勝路」を歩くー福島県裏磐梯・雄国沼(福島県北塩原村)

新緑の「雄国せせらぎ探勝路」を歩くー福島県裏磐梯・雄国沼(福島県北塩原村)

ニッコウキスゲの群生地

福島県・裏磐梯の雄国沼は、周囲を猫魔ヶ岳、古城ヶ峰、雄国山などの山々に囲まれて標高1090㍍にたたずむ天上の湖沼だ。雄国沼湿原植物群落は国の天然記念物に指定されており、6月下旬から7月初旬にはニッコウキスゲの大群落が見頃を迎える。「雄国せせらぎ探勝路」を歩いた。(文と写真・長野康彦)
緑に覆われた雄国沼湿原
緑に覆われた雄国沼湿原

雄子沢川駐車場に車を止め、登山道に入って緩やかな坂道を登っていく。新緑の美しい森の中、細い道には木の根がむき出しになっていたり、大小の石がゴロゴロしているので足元に注意しながら進んでいく。エゾハルゼミだろうか、うるさいほどに虫の音が鳴り響いている。途中休憩して水分補給しながら、歩を進める。

中間地点くらいまで来た頃、登山道脇に腰掛けて休んでいる二人組と出会った。一人は高齢の男性、もう一人は若い女性である。登山やトレッキングは中高年に人気で、山で出会うのはほぼ決まってその年齢層の人たちである。休日ならまだしも平日に「山ガール」と出会うのは極めて珍しい。30歳前後だろうか。妖精でも見たかと一瞬眼を疑うほど美しかった。祖父と孫だろうか。立ち止まって話し掛けたい思いを抑え、「こんにちは」とだけあいさつをして通り過ぎる。取材目的はあくまでも雄国沼なので、雑念を振り払い、ひたすら上を目指して登っていく。

湿原のなかにある雄国沼休憩舎
湿原のなかにある雄国沼休憩舎

1時間ほどで休憩舎に着き、一息ついて、そこからまた少し歩いて雄国沼湿原へと向かう。会津若松市から来たという70代男性は、「今は熊の繁殖期でオスがメスを追い掛けて移動している」「レンゲツツジには毒があって動物は食べないんだ」などと教えてくれた。道端には、紫色の小さな花をつけるリンドウや、コバイケイソウ、オオチゴユリなどが所々に咲いている。

ようやく目的地の雄国沼湿原に着いた。木道の入口脇の水面にはオタマジャクシが元気に群がっているのが見える。晴天の青空と周囲の山々の緑のコントラストが鮮やかだ。湿原には白いワタスゲも咲いていて、黄色いニッコウキスゲもちらほら咲き始めている。

咲き始めたニッコウキスゲ
咲き始めたニッコウキスゲ

散策を終えて休憩舎に戻り、少し休んで帰路に就く。ちょうど昼時でもあり、グループで来た人たちが談笑しながら持ち寄った弁当などでお昼ご飯を食べていた。

ウグイスの鳴き声やキツツキが木をつつく音がこだまする中を軽快に下山する。

休憩を含めて4時間ほどのトレッキングを終えた。 雄国沼へ行くには幾つかルートがある。

福島県耶麻郡 雄国せせらぎ探勝路の地図
福島県耶麻郡 雄国せせらぎ探勝路の地図

今回、歩いた「雄国せせらぎ探勝路」は雄子沢登山口から雄国沼休憩舎まで片道3.3㌔㍍、70分~90分のトレッキングコースだ。 6月21日から7月6日の期間、雄子沢川駐車場は駐車禁止となり、ラビスパ裏磐梯よりシャトルバス(片道大人1000円、子供500円)が運行される。

湿原散策を含めて往復4時間、約10㌔㍍の軽登山になるので、足首周りをサポートするミドルカット以上の靴やトレッキングポール、70代の男性の話にあったようにこの季節、熊も出るとのことから熊鈴など、十分な装備を心掛けたい。

spot_img

人気記事

新着記事

TOP記事(全期間)

Google Translate »