『機動戦士ガンダム』は1978年のテレビ放送開始以来、さまざまな形で物語が展開されてきた。

中でも『閃光のハサウェイ』シリーズは、1978年放送のガンダムから続く主人公アムロとそのライバル・シャアが登場する“正統ストーリー”の最終章と言っていい。現在公開中の映画最新作『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』は、主要な登場人物たちの会話劇と心理描写で話題となった第1章(2021年公開)のその後を描いている。
「シャアの反乱」から12年がたったU.C.0105年。圧政を強いる地球連邦政府に対し、謎の組織「マフティー」が政府閣僚の暗殺という手を使い、抵抗を始めた。組織を率いるのは、ハサウェイ・ノア。1年続いた戦争を戦い抜き、地球連邦軍で尊敬の念を抱かれる名艦長ブライト・ノアを父に持つが、本人同士は互いの身分を知らぬまま戦場に身を投じていく。
ハサウェイは、不思議な少女ギギの言動に翻弄されながら、地球連邦政府閣僚が集まる「アデレード会議」を襲撃するための準備に励んでいた。一方の地球連邦は、ケネス大佐のもと、会議の警備とマフティー殲滅に向けた作戦を着々と進めるのだった。

圧巻の戦闘シーンはガンダムならではだが、第1章に続いて夜が舞台のシーンが多いため画面が暗くなりがちで、少し物足りなさが否めない。もっとも、暗殺組織であるマフティーがメインの物語である以上、暗い場面が増えるのは仕方ないのかもしれない。
原作はアニメ監督でガンダムシリーズの生みの親、富野由悠季氏による小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』(上中下巻)。小説には衝撃的ラストが用意されており、原作者自身が生み出したガンダムの「ニュータイプ論」に終止符を打つ作品としてファンの間で話題になった。

声の出演はハサウェイに小野賢章、ギギに上田麗奈、ケネス大佐に諏訪部順一。そのほか、斉藤壮馬、津田健次郎、早見沙織、武内駿輔など豪華声優陣が共演している。






