
来年の大河ドラマは「豊臣兄弟!」。舞台は戦国時代。主人公は、織田信長、徳川家康と並ぶ戦国三大英雄のひとり秀吉ではない。弟・秀長に焦点を当て、兄・秀吉と共に天下統一を目指す物語となっている。あくまでも補佐役に徹し、兄に代わって天下を、という考えも微塵(みじん)もない。
ど派手好きな兄秀吉と比べ、実直で地味、さらに堅実な秀長だ。秀吉、秀長兄弟の生誕地に立つ名古屋市秀吉清正記念館(名古屋市)では、パネル展『秀吉・秀長の駆けた古戦場 後編』(写真)が開催中。期間は来年の1月12日まで。2人が駆け抜けた戦場を写真で振り返るものだ。
展示内容は、本能寺の変以降になる。
山崎の戦い、賤ケ岳(しずがたけ)の戦い、九州征伐や四国、小牧・長久手の戦い、小田原の陣、そして、朝鮮出兵の前線基地となった名護屋城跡。そこで垣間見えるのは、兄弟の基本路線は、「戦わずして勝つ」こと。写真を見ると大規模土木工事で、何もない山に城郭を建設したり、戦うための治水工事などが行われ、それと同時進行する形で兵站(へいたん)の確保を重視していた。
記念館に隣接する中村公園内に来年1月、名古屋中村大河ドラマ館が開館する。
建物はほぼ完成していて、あとは展示物などを運び入れるだけになっている。
来年の大河で、地味な秀長の評価が上がることを期待したい。






