
栃木県日光市の鬼怒川温泉に温泉神社がある。場所は温泉街の北西の山、丸山(852㍍)の山頂。麓から「鬼怒川温泉ロープウェイ」があって、頂上の下まで行き来している。
終点には「空中庭園展望台」と「おさるの山」があり、ロープウエーの設立20周年の2020年、参道の先の温泉神社前に双龍門がつくられた。
2体の龍が玉を抱えているブロンズ製の門で、台座を含めて高さ約3・5㍍、幅約3㍍。1体の重さ約700㌔㌘あるそうだ。
ロープウエー終点の先は静かな山中で、ハイキングに来たような感じがする。落葉樹に覆われた尾根沿いの道で、展望台とは異なった静かなエリア。ハイキングを続けてずっと先まで行ってみたい気持ちに誘われる。
この場所は西に名瀑(めいばく)、竜頭(りゅうず)の滝があり、北には龍王峡(りゅうおうきょう)があって、龍神のパワーが結集した地とされる。昇龍が大願を届ける入り口とも言われてきた。ちなみに、日光東照宮は江戸の鬼門に当たる真北の地にあり、ここはさらにその真北に当たっている。
(増子耕一)





