トップ文化“春を迎える”108鉢の多様なラン 洋ランフェスタ/秋田県立農業科学館

“春を迎える”108鉢の多様なラン 洋ランフェスタ/秋田県立農業科学館

冬真っただ中の秋田県で極彩色の花々が出迎えてくれる「洋ランフェスタ“春を迎える”」が秋田県立農業科学館(大仙市)で開かれている。例年に比べ積雪は少ないものの、まだまだ寒い日々が続く中、同館の熱帯温室内はまるで極楽のよう。

特に貴重な洋ランの原種保存に力を入れている同館は、約30属160種・600鉢を保存栽培。訪れた日は108鉢のランを展示していたが、期間中は花の見頃に合わせ鉢を入れ替える。

ランの中でも目立つ大輪は白やピンク、黄色のカトレアや紅色のリカステだが、細い針のような花弁を大きく広げるブラッシアやオンシジュームなど形・色・大きさの多様さに来場者は感嘆の声を上げていた。顔を近づけ甘い香りを嗅ぐ姿も。

ランのほかは金花茶、ハブカズラや高木樹も。また大輪のツバキで幾重にも重なった紅色の花びらが華やかな「ベルサイユ」は中国と金沢原産の品種を交配し石川県金沢市の松井清造氏が作成したもの。

一方、大潟村の生態系公園の温室から最近移転したサンジャクバナナなど33点も紹介されている。

担当者は「最低気温が15度になると自動的に温めています。シンビジュームは8度くらいでも大丈夫ですが、カトレアは高い温度を好みます」と話し、来場者の栽培の質問に丁寧に答えていた。同フェスタは2月24日まで。入場無料。

(伊藤志郎)

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