自由な表現と瑞々しさ

12月初め、秋田市にぎわい交流館で第22回わくわく美術展が開かれた。毎年、期待を寄せる展覧会である。自由で多彩な表現方法、個性がみずみずしく輝き、見る者も絵を描きたくなる。主催は秋田県特別支援学校文化連盟、共催は県教育委員会。
特別支援学校15校と特別支援学級の小中高生から約800点の応募があり、その中から絵画部門と自由作品部門の143点を展示した。
まず目についたのは、最優秀賞の「オレの羽きれいだろ?」(秋田市立土崎中1年)。孔雀の頭部を中央に、周りをきらびやかな羽で飾った。近づくと、目の輝きにはホワイトを入れ、頭頂の羽は勢いのあるタッチ。色を塗り重ね、生き生きと描いた。
「能代七夕天空の不夜城」(比内支援学校、高3)は、黄、赤などカラフルに、一部に点描をちりばめた。美術の授業の単元を思い出させる紙版画や、9人の生徒が砂地絵のパネル25枚でハーモニーを表した作品(中学部2年)もある。
一方、自由作品部門では県北部の白神ジオパークを題材に、秋田市の栗田支援学校高等部2年の24人が合作。波打ち際は青テープ、海藻は麻ひも、ちぎり絵、紙粘土など多様な素材を使い魚、海、神輿(みこし)、鳥、動物、森が目に飛び込む。
担当教師は、美術の授業は週2時間、年間16時間ほどで、ほかに部活動作品もあるという。出前展を来年2月まで大館、横手、大曲、能代の各地で順次開催する。
(伊藤志郎)





