世界日報 Web版

水難事故が続いている。昔に比べ海や川に…


 水難事故が続いている。昔に比べ海や川に出掛ける人たちが減っている分、事故数は減少傾向だが、遊泳や水遊びに油断は禁物。その注意点は昔とあまり変わっていないように思う。

 連れ立って行く友人仲間とは、気心は知れていても水泳の技量は互いに違い、それが認識されていないことが少なくない。これが落とし穴で、劣る者が無理をして事故を起こすことも。遊泳は自制が必要で、基本的に自己責任だ。

 川の場合、向こう岸も見え、つい気が緩みがちになるが、水の流れは意外に速い。先日、仙台市の名取川で、専門学校生(18)が川に落ちたサンダルを拾おうとして転倒し、流されて死亡した。

 東京の遊園地「としまえん」のプールでは、小学3年の女児(8)が水面に設置された遊具の下に潜り込んだまま、おぼれて亡くなった。水上遊具は米国で人気を博し、近年、日本のプールでも導入が進んでいる。

 監視員は7人おり、常時プールサイドから様子を見ていたという。しかし、この遊具は岩場と同じ。気流子は川の岩場の下に潜り込み、なかなか出られなくなった経験があるが、こうした危険性を秘めている。

 「安全学」から言えば、安全管理では、事故が起きた場合でも最悪の事態につながらないよう、安全性を阻害する要因の連鎖を断ち切ることが必要だ。そう考えると、潜り込む、救命胴衣で身動きが取れなくなる、足が底につかないなど、この遊具には危うい点が多過ぎる。