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夏休み終盤、新学期へのカウントダウンが…


 夏休み終盤、新学期へのカウントダウンが始まるこの時期に、子供たちの自殺の心配が言われだしたのは平成27(2015)年からである。この年の内閣府の自殺対策白書によれば、過去約40年間の18歳以下の自殺者数を日付ごとに分類すると、9月1日前後の3日間が最多だった。

 自殺総合対策推進センターの平成27年度までの10年間のデータでも、同じような傾向が見られる。この間に自殺した小・中・高校の児童生徒の死亡時期も、最も多いのが8月下旬の153人で、これに9月上旬122人、4月中旬108人が続いた。

 白書は子供たちにとって「休み明け直後は大きなプレッシャーや精神的動揺が生じやすい」と指摘している。家庭や学校はいつも以上に子供たちに強い関心を持って「異変はないか」見守りたい。

 休み中、子供たちはいじめや級友関係、先生との関係でのストレスから解放されて過ごした。そうした日々から学校生活に戻る合間は、プレッシャーが心に重くのしかかってくる。

 だから、子供たちが落ち込むのは普通だが、深刻になると表情が乏しくなったり、口数が極端に減ったりする。

 専門家は、周囲がそうしたサインを見逃さないで「どうしたの?」「つらそうだけど、大丈夫」などと声を掛けるようアドバイスする。すぐに反応がなくても「あなたを心配している」という気持ちを繰り返し根気よく伝えることが大切だという。簡単なことではないが覚えておきたい。