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きょうから新年度。小中学校だけでなく、…


 きょうから新年度。小中学校だけでなく、高校、大学もおしなべてきょうから始まる。4月1日から翌年3月末日までが会計年度となったのは1886年のことで、英国のそれに合わせた。

 生活上は会計年度も暦の上の年度(1~12月)と一致させる方が便利なようにも思われるが、国会で予算が成立するのは3月になる。その関係で官庁や企業、学校の新年度の始まりが4月に固定されていったようだ。

 ところが、2012年には東京大学が「秋入学」を打ち出して話題となった。大学の国際化の流れで、学生、研究者の移動や交流を有利に進めるのに、9月に新年度が始まる世界の多くの大学と歩調を合わせるべきだというものだった。

 特に研究者の交流はグローバル化が進む中でニーズが高まっており、当時の浜田純一学長は「大学が変わることで、社会を変える条件を作りたい」と勇ましかった。

 しかし、その改革に応えるための国内の国家試験や就職試験の時期の変更など、社会の受け入れ体制整備や意識変革は当分の間期待できず、いつの間にかうやむやに。

 今日、世界の大学ランキングを見ると、東大や京都大学などの順位が相対的に下がり、留学生の数も米国や中国の大学に比べ少なくなってきている。「秋入学」の再検討も必要ではないのか。一事が万事、企業では4月の一斉入社が慣行になっているが、ビジネスのグローバル化の影響も勘案してみるべきだろう。