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昨日の大暑から立秋までの2週間ほど、暦の…


 昨日の大暑から立秋までの2週間ほど、暦の上では最も暑い夏である。だが今年は関東甲信地方が6月29日に早々と梅雨明けし、「前倒し猛暑」と言われる異常気象である。

 今週の天気について、日本気象協会は「記録的な猛暑 底知れぬ暑い夏」(22日)と警鐘を鳴らしている。昨日は埼玉・熊谷市で41・1度となり、国内の観測史上最高気温を約5年ぶりに更新。連日、命にかかわる危険な暑さが続いているのだ。

 記録的猛暑で思い出すのは平成16(2004)年の夏で、最低気温が30度以下にならない「超熱帯夜」なる新語が登場した。気象庁が最高気温35度以上の日を「猛暑日」と定義したのは19年。この年は熊谷市と岐阜・多治見市で40・9度と40度超えを記録した。

 この後、熱中症死者が1731人(厚生労働省統計)にも上った22年、高知・四万十市で41・0度を記録した25年と印象に残る暑い夏があった。

 熱中症で亡くなる人は、ここ20年ほどの年平均では500人弱で推移している。それが最多を記録した22年のほか19年904人、25年1077人など記録的猛暑の夏は死者数も突出している。

 だが、こうしたデータからも想定が及ばないほど「底知れぬ暑い夏」がこれから始まると警戒を強める必要がありそうだ。高齢者は室内や夜間でも熱中症で亡くなるケースが少なくない。これまでの常識にとらわれず、水・塩分補給、エアコンはもとより、あらゆる対策を欠かせない。