世界日報 Web版

師走の京都から、旅心を掻(か)き立てられる…


 師走の京都から、旅心を掻(か)き立てられるニュース。三十三間堂の千体千手観音立像(国重要文化財)の約45年にわたる修理が終わり、1001体の仏像のうち最後の9体が搬入された。1年半前に訪れた時は、やや薄暗いお堂の中で金色に底光りする千体仏に感動するばかり、修復のことは知らなかった。

 とはいえ、改めて1001体そろったのを見ても特に違った印象を受けることはないだろう。それなのに旅心を誘われたのは、自分の中にもともと京都に行きたいという気持ちが潜在していたからで、修理完了はきっかけにすぎない。

 「そうだ京都、行こう」ではないが、特に理由がなくても京都を散策したいという思いが時々湧いてくるのは、やはり日本人の血だろうか。

 三十三間堂は、後白河上皇が平清盛に命じて造らせた蓮華王院本堂が始まり。そのお堂は後に火災に遭い、鎌倉時代の文永3(1266)年に再建された。

 仏様の方は、124体は創建当時の作で、その他が鎌倉期に16年かけて再興されたものという。千年の都・京都には、文化が重層しており、見どころが多いと改めて思う。

 最近は京都に限ったことではないが、やはり外国人観光客の多さに驚く。古都の落ち着いた風情を楽しみたいのであれば、有名な観光スポットから外れた、自分だけの「とっておきの京都」が必要かもしれない。京都であれば、特にお金を掛けなくても、意外と簡単に見つかるような気がする。