世界日報 Web版

東京の地下鉄のうち新しい路線は、かなり深い…


 東京の地下鉄のうち新しい路線は、かなり深い所を走っている。都営大江戸線の六本木駅など、電車を降り、いくつものエスカレーターで上って、ようやく東京メトロ日比谷線の改札口のある階にたどり着く。

 路線網の充実はいいが、利用するたびに、この縦の距離を不便に思ってきたのも事実だ。ところが最近は、この地下深くにある路線への気流子の見方も変わってきた。これだけ深く頑丈な造りであれば核シェルターとしても十分使えるのではないか。

 北朝鮮が、米本土全域を射程に収めるとも言われるICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射実験を強行。北朝鮮の核・ミサイル危機が一段と深まっている。そんな折、福岡市が国と共催で、北朝鮮の弾道ミサイルの上空通過を想定した避難訓練を実施した。

 だが、都市自体を狙ったミサイルへの対処はどうするのか、大いに気になるところだ。まだそこまで考える段階ではない、あるいは対処の仕方がないということなのか。それでもとりあえず大都市圏で初めて実施されたことは一歩前進だ。

 安倍晋三首相は参院予算委員会で、首都・東京でも同様の避難訓練を実施する方向で調整を進めていることを明らかにした。朝鮮半島有事となれば当然、東京が攻撃目標になると予想される。これまで訓練が行われていないこと自体がおかしい。

 「戦争の危機を煽(あお)る」などと、ケチをつける人々も出てくるだろうが、できるだけ早く実施すべきである。