世界日報 Web版

ステージでライブが行われていた。東京都…


 ステージでライブが行われていた。東京都青ヶ島村に伝わる島唄と太鼓の演奏で、唄は横手ありささん、太鼓が荒井智史(さとし)さんと荒井康太さんによる演奏。この還住太鼓は郷土芸能で、島の歴史が刻まれている。

 2人で叩(たた)く古い太鼓が静かに波のようにリズムを刻み、だんだん強くなっていく。そこに唄がアドリブのように入り、静かに島を歌う。昔の人々の素朴な生活を今に伝えているかのようだ。

 東京の池袋サンシャインシティで開かれた「アイランダー2017」での一場面。この祭典は全国の85島が集まって、島の自然や文化、産業や移住情報を発信すべく開かれ、島ごとにブースが設けられていた。

 離島は今、人口減少や高齢化などの問題を抱えている。国土交通省は258島を対象にさまざまな離島振興策を推進中だ。人口減少の要因の一つは、半分以上の離島に中学・高校がないこと。

 進学のために生徒らが島を出ていくと、戻ってこない傾向にある。そのため基幹産業が停滞し、就業機会も減少。青ヶ島の人口は168人だが、村の生徒数は17人。その生徒らのために村営塾をつくろうと、講師を募集中だ。

 この島は米国のNGOワン・グリーン・プラネットにより「死ぬまでに見るべき世界の絶景13」に、日本で唯一選ばれた。二重カルデラの複成火山で、中央の山がババロアのように見える。島の桟橋が短いため、船はクレーンで持ち上げて陸の船置き場へ。世界が憧れる島なのだ。