世界日報 Web版

昨日は7回目のプレミアムフライデー。月末の…


 昨日は7回目のプレミアムフライデー。月末の金曜日はいつもより早く退社して、買い物や飲食、宿泊などを楽しもうという日だ。今年2月に鳴り物入りで始まったが、盛り上がりは見られない。

 既に忘れられたような雰囲気もあり、中には失敗との見方をする人もいる。「ワークライフバランスの促進、労働生産性の向上」を目指す働き方改革と消費喚起の一石二鳥を狙った。しかし、サラリーマンたちは笛吹けど踊らずといったところか。

 月末の金曜日は月内で一番忙しい日ということもあるだろう。しかし、それ以前に、よきにつけあしきにつけ仕事第一に考えがちな日本人の人生観や、職場の上司、同僚などとの人間関係を重視する傾向が大きいのではないか。

 今月中に処理しなければならない案件がある場合、プレ金どころか「残業して片付けなくては」というのが平均的日本人の発想だ。長時間労働など、こういう日本人の一種の美徳を会社が悪用するケースと言えよう。それは長期的に見て企業にとっても決してプラスにはならない。

 集団主義的傾向の強い日本人に、すぐ個人主義者になれと言っても無理な話である。働き方改革も、日本人の国民性や企業文化を前提にして進めなければうまくいかないだろう。

 厚生労働省は来年度概算要求の中で、働き方改革に2800億円を当てている。非正規労働者の処遇改善や長時間労働の是正が柱だが、実効性のある施策にしてほしい。