世界日報 Web版

小紙に昨日掲載された「今年の10大ニュース」…


 小紙に昨日掲載された「今年の10大ニュース」国内編と海外編を見ながら、改めて大きなニュースの多い年だったと思う。米大統領選挙ではまさかのトランプ氏勝利。そして、これも大方の予想を裏切っての英国民投票での欧州連合(EU)離脱決定。

 日本では天皇陛下の退位の御意向表明が、大きな驚きだった。死者50人を出した熊本地震では、崩れ落ちた熊本城の石垣が目に焼き付いている。相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害された事件も、やり切れない気持ちとともに強く印象に残った。

 いいニュースあり、悪いニュースあり。それでも海外と比べると、基本的に日本は平和を保っている。政治の安定が寄与していると言えるだろう。

 世界各地でイスラム過激派によるテロが頻発している。特に欧州は、かつての安全な地域という印象はなくなりつつある。バングラデシュのテロでは日本人7人が犠牲になったが、国内でこの類のテロは起きていない。こうした日本だからこそ、世界のためにできることは多いはずだ。

 もちろん、日本の安定も努力なしに永遠に続くわけではない。来年はトランプ米大統領の登場という新しい事態への対応が大きな課題となる。中国も覇権主義的膨張政策をやめる気配はない。

 機敏な対応と慎重な判断――。日本の指導者はこれまで以上に、こんな一見相矛盾するような難しい行動を求められるのではないか。