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この2~3日、東京では最高気温も30度以下と…


 この2~3日、東京では最高気温も30度以下と暑さも一服した感じである。8月の二十四節気は上旬に秋の気配を感じるようになるという立秋があり、下旬に処暑(しょしょ)がある。処暑は「暑さが止む」の意味で、今年は23日で台風シーズンともなった。

 その襲来が最も多い時とされ、要警戒の「二百十日」の9月1日は明後日。すでにきょうは、沖縄近海からUターンしてきた超大型の迷走台風10号が東北地方に上陸しそうである。

 台風も心配だが、この時期の心配のタネはまだある。夏休みの終わりごろ、新学期を間近に控えるころになると、各地で子供の自殺が相次ぐことだ。野に山に海に出掛け時間を忘れて過ごした解放感いっぱいの日常が、再び時間に制約されて過ごす日常に戻る。

 少しばかりの虚脱感や宿題の心配であれば、誰にでもあることで心配ない。問題は誰にも打ち明けられずに、小さな胸を押しつぶしそうな、命を絶とうとするほどの深刻な悩みを抱えた子供たちが少なからずいることだ。

 多くの学校で2学期が始まる9月1日は、18歳以下の自殺が平均の3倍と年間で突出して多い。政府の2015年版「自殺対策白書」がそう明らかにしている。

 周囲が予兆を察知するのは至難のことだが、コミュニケーションは不可欠。子供たちのSОSをキャッチするために、家族や社会が見守り意識を高め、細かな変化に細心の注意を払うようにするほかない。