世界日報 Web版

新潟県阿賀町にある麒麟山は町のシンボルと…


 新潟県阿賀町にある麒麟山は町のシンボルとなっている山。阿賀野川の大河に東から西へ突き出した半島のような所の上にそびえている。といっても標高は194メートルと高い山ではない。が、川を隔てて眺める姿は見事。

 この山にある植物は1000種類と極めて多い。日本海型の植物の他に、高山帯、亜高山帯の植物も、暖地性の植物も見られ、よく保存されているという。日本海型の一つがユキツバキで今、開花期を迎えている。

 山のふもと、麒麟山温泉郷に「郷土の記録」の碑があり、ユキツバキは明治39年、農林学校の教頭丸山忠次郎によって発見され、東大の牧野富太郎によって命名されたことが記されている。

 ヤブツバキは高木性で、花糸が白く、鋸葉が鈍いのに対し、ユキツバキは低木性で、花糸は黄で、鋸葉は鋭い。ユキツバキは冬季、雪に抑えられ、雪が解けると、倒れていた枝が立ち上がって花をつけるという。

 近くにユキツバキ園があって、おびただしい数の花を見ることができた。「郷土の記録」のある「せなかじ岩」から麒麟山に登ってみると、自生しているユキツバキをあちこちで目にした。

 同じく、山の斜面に開花していたのがカタクリ。1970年代まであちこちの里山で目にすることができたが、今は絶滅寸前と言われ、植物園などでしか見ることができない。これも日本海型なのか、葉も花も過去、見てきたどのカタクリよりも大型だった。