世界日報 Web版

<暑さ寒さも彼岸まで>と言われる春の彼岸の…


 <暑さ寒さも彼岸まで>と言われる春の彼岸の中日・春分の日の一昨日が日曜日だったので振り替え休日となった昨日、東京の桜(靖国神社の標本木)が開花した。福岡と名古屋(19日)、岐阜(20日)に続く開花は、平年より5日早い。満開は月末あたりとか。

 春分の日を境に、昼の方が夜よりも長くなり、暖かな春の空気に水もぬるむ。寒さに身を縮めていた生き物たちも、のどかな春を謳歌し始める季節である。

 彼岸は年に2回、春と秋にあり、祝日法(第2条)では秋分の日が「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」とあるのに対し、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」と定めている。法の規定ながら、よく道理をとらえている。

 だが、身近な生き物たちの生態環境はなかなかに厳しい現実がある。たとえば、春に限らず年中、いつでもどこでも目にする雀。研究者によれば、この20年ほどの間に半減した。

 春から初夏にかけ農家の軒先で巣作りし、いつも身近で見かけたツバメも少し縁遠くなった。年配の方には馴染みの童謡「めだかの学校」のメダカも今は絶滅危惧種となった。群れ泳いでいるのを、そっとのぞいてみられた春の小川が少なくなったためである。

 他にもドジョウやフナ、ミツバチなど、遠くなった身近な生き物は少なくない。今の子供たちにはミッキーマウスのように、映像や絵本、童謡の中のお友達になりつつある。