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台湾の台北市に2年ほど前に行った時、印象的…


 台湾の台北市に2年ほど前に行った時、印象的だったのは、ホテルスタッフのきびきびした対応ぶり。若い、末端のスタッフまで、客の心をつかむ対し方が身に付いていた。

 ホテルだけではなく、市中のデパートからチェーン店のコンビニまで、店員の応対は以前と比べそつなくなっていた。口幅ったい言い方だが、プロ意識が向上している。

 台湾で海外からの観光客が急増し、高層ホテルの建築ラッシュがあったのは14~15年ほど前のこと。しかし当時、人材教育はまだ緒についたばかりで、ホテルなどサービス業の経営者は相当苦心したようだ。日本から一流ホテルマンOBらを招請することもあった。

 その客あしらいの教育の成果でもあろう、台北駅から台北101ビルまで真っ直ぐ伸びる目抜き通りの商店街はずいぶん洗練されてきた。買い物やウインドーショッピングをしながらのそぞろ歩きは、とても楽しい。男女のカップルや大学生、家族連れが繰り出してにぎやかだ。

 その時、筆者は通りにある工学系大学にも立ち寄った。学生たちはラフな格好だが礼儀正しく、あいさつもきちんとしていた。台湾の経済発展の担い手として嘱望され、その自覚を持っていた。

 台湾総統選で民進党の蔡英文氏が当選した。選挙結果について「若者たちの『台湾意識』の高まりが影響」という分析がテレビ番組でなされていた。さもありなんと思う。