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「摩周凍て万象動くものもなし」(小森行々子)…


 「摩周凍て万象動くものもなし」(小森行々子)。この冬は暖かい日が多い。過ごしやすいが、反面、困った事態も。例えば、野菜の生育に影響が出ているという。

 地方によっては、キャベツなどの野菜が育ち過ぎて巨大化し、収穫も間に合わないケースも出ているほど。育ち過ぎて味が落ちたり、価格が安くなったりするなど、生産者には弊害もある。

 雪もあまり降らないために、スキー場やワカサギ釣りなどのレジャー関係にも大きな打撃となっている。さらに、暖冬の年は大雪に見舞われるという話もある。とはいえ、自然現象は人知の及ばない面がある。

 暖冬は梅の開花時期にも影響し、全国的に早咲きの傾向がある。桜も早咲きになりそうだという。確かに、桜の木を見ると、枝には小さなふくらみがある。桜は葉が生えるよりも花の咲く方が先なので、これはまさしくつぼみである。

 このままいけば、例年よりも開花は早くなりそうだ。そう考えると何となく心が弾むのは、春が近づくからだろうか。それとも、桜の開花が毎年待ち遠しく感じられるせいだろうか。

 「軒しづく頻りに落つる四温かな」(白樹)。ただ、この時期は「三寒四温」という言葉もあるように、数日の周期で気温の変化することが多い。このまま暖かい気候で冬が終わるのかどうかは何とも言えないが、いずれにしても体調を崩しやすいので注意したいところである。