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ノーベル物理学賞を受賞する梶田隆章・東京大…


 ノーベル物理学賞を受賞する梶田隆章・東京大宇宙線研究所長は、授賞式の行われるスウェーデン・ストックホルムに、研究拠点「スーパーカミオカンデ」の共同研究者を招待したという。岐阜県飛騨市の神岡鉱山地下にある同装置には地名の「カミオカ」が冠されている。

 当地は何の変哲もない鉱山の跡地だが、小柴昌俊氏が同装置の前身「カミオカンデ」を使って2002年にノーベル賞を取り、一躍世界に知られる地名になった。そして今、再び脚光を浴びている。

 実は、この地には、もう一つ「KAGRA(かぐら)」という実験装置があり、先般、第1期施設が完成し報道陣に公開された。世界の科学者たちが血眼で探している「重力波」の存在を見極める装置だ。

 長さ3㌔に及ぶトンネルが2本、L字形に配置されている巨大なもの。各トンネルに設置した真空パイプ内で、レーザー光線を鏡を使って往復させ、届く時間に違いが生じることで重力波を検出できる。実験に成功すれば、ノーベル賞は確実と言われる。

 ジョアオ・マゲイジョ著『マヨラナ』(NHK出版)によると、イタリアでは1930年代、物理学者フェルミを中心に、マヨラナら研究者たちが次々と世界的な発見や理論構築を果たした。新しい素粒子物理学の分野ならではのことだ。

 今の日本でも、このようになる可能性は十分あるだろう。こういう時は、若い才能を集め、押せ押せでいくのがいい。