世界日報 Web版

38度線で緊張が高まっている。北朝鮮軍は…


 38度線で緊張が高まっている。北朝鮮軍は韓国軍に対し20日午後5時から48時間以内に北に対する宣伝放送を中止しない場合、軍事行動に出ると警告。金正恩第1書記は、朝鮮労働党中央軍事委員会の非常拡大会議を緊急招集し、前線部隊に準戦時態勢に入るよう命じた。

 北朝鮮軍は20日午後、拡声器を狙い京畿道漣川郡に2回にわたり砲撃を行い、韓国軍がこれに数十発の砲撃で応戦した。平成22年11月の北朝鮮軍による延坪島砲撃の悪夢を思い出す。

 北朝鮮軍が火力兵器を前線に移動させているという情報もあるが、本格的な軍事衝突にまで発展する可能性は少ないだろう。むしろ軍内部や国内の引き締めの狙いが大きいのではないか。

 韓国紙ハンギョレ新聞が18日に報じたところによると、朴槿恵大統領は7月、大統領府での非公式会議で「統一は来年に起きるかもしれない」と述べ、南北統一への準備を急ぐよう出席者に求めたという。影響力を持つ人々が亡命していることから、北朝鮮の体制崩壊が遠くないとの観測が背景にあるとみられる。

 韓国統一省当局者は「そんな発言はなかった」と否定しているが、相次ぐ幹部の粛清、恐怖政治のもとで、北朝鮮の上層部には自分もいつ粛清されるか分からないと、不安に戦く幹部も少なくないだろう。

 半島での変化は日本にも、もろにその影響が及ぶ。あらゆるケースを想定して、準備を急がなければならない。