世界日報 Web版

NHKの朝の連続テレビ小説「まれ」は、…


 NHKの朝の連続テレビ小説「まれ」は、方言からはじまって能登のさまざまな文化風習が織り込まれている。その一つに、輪島のキリコ祭りがあった。大きな切子燈籠を担いで、ぐるぐる回転する場面は壮観だった。一度見物したいと思った視聴者もいたろう。

 文化庁は地域の有形無形の文化財をまとめて日本の文化・伝統を物語る「日本遺産」に「近世日本の教育遺産群-学ぶ心・礼節の本源-」(茨城県水戸市など4市)など18件を認定した。その中に「灯り舞う半島 能登~熱狂のキリコ祭り~」も選ばれた。能登では夏、キリコ祭りが約200地区で行われる。

 日本遺産が、これまでの文化財認定などと異なるのは、歴史的・文化的な価値を伝える「ストーリー」を持つところにある。

 ストーリーを構成するものであれば、地域を別にしてもいい。例えば「近世日本の教育遺産群」は、水戸の旧弘道館のほか、栃木県足利市の足利学校跡など県を超えている。

 我々はどのような名所旧跡を見ても、常にどこかでそれにまつわるストーリーを求めているものだ。そういう観点で18件を見てみると、一度訪ねた所でも、もう一度行ってみたいという気にさせるものがある。日本再発見の旅へと誘うストーリーと言える。

 ただ、国際的な発信となると簡単ではない。海外の人々に強い印象を与えるためには、ひと工夫もふた工夫も必要になってくる。